低出生体重児の発育と発達 доклад по теме Здоровье и Медицина

Доклад раскрывает тему "低出生体重児の発育と発達".
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低出生体重児の 発育と発達 静岡県富士保健所 後藤 幹生
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本日お話させていただくこと
1.定義と疫学
2.原因と予後
3.疾病と頻度
本日お話させていただくこと 1.定義と疫学 2.原因と予後 3.疾病と頻度
Страница №3
最初のお話
1.定義と疫学
2.原因と予後
3.疾病と頻度
最初のお話 1.定義と疫学 2.原因と予後 3.疾病と頻度
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低出生体重児・早産児の定義
◆ 出生体重による定義
 ・○低出生体重児	2,500g未満
 ・極低出生体重児	1,500g未満
 ・超低出生体重児	1,000g未満
 ・○正出生体重児	2,500g以上、4,000g未満 
 ・○高出生体重児	4,000g以上
◆ 出生週数による定義
 ・○○早産児○		37週未満(36週6日以下)
 ・○超早産児		28週未満(27週6日以下)
 ・後期早産児		34週以上37週未満
					(34週0日~36週6日)
 ・○正期産児		37週以上、42週未満
					(37週0日~41週6日)
 ・○過期産児		42週以上
低出生体重児・早産児の定義 ◆ 出生体重による定義  ・○低出生体重児 2,500g未満  ・極低出生体重児 1,500g未満  ・超低出生体重児 1,000g未満  ・○正出生体重児 2,500g以上、4,000g未満   ・○高出生体重児 4,000g以上 ◆ 出生週数による定義  ・○○早産児○ 37週未満(36週6日以下)  ・○超早産児 28週未満(27週6日以下)  ・後期早産児 34週以上37週未満 (34週0日~36週6日)  ・○正期産児 37週以上、42週未満 (37週0日~41週6日)  ・○過期産児 42週以上
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グラフに示してみました
グラフに示してみました
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出生体重別出生数の推移
出生体重別出生数の推移
Страница №7
出生体重1500g未満児の出生数の推移
出生体重1500g未満児の出生数の推移
Страница №8
H23年 母親の年齢別2500g未満児割合
H23年 母親の年齢別2500g未満児割合
Страница №9
年齢階級別の合計特殊出生率の推移
 H18年頃に、	25-29歳<30-34歳
           	20-24歳<35-39歳 と逆転。
年齢階級別の合計特殊出生率の推移 H18年頃に、 25-29歳<30-34歳             20-24歳<35-39歳 と逆転。
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富士市の2500g未満の児の割合の推移
富士市の2500g未満の児の割合の推移
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2500gを境にカイ2乗検定をやってみた
2500gを境にカイ2乗検定をやってみた
Страница №12
この章の小まとめ
1.2500g未満の低出生体重児の割合は、この約10
    年間では大きな変動はない。
2.1500g未満の極低出生体重児や10000g未満
    の超低出生体重児の割合も、この約10年間では  
    大きな変動はない。
3.平成22年から富士市の低出生体重児の割合が
    増加しているかどうかは、今後の集計の結果を
    待つ必要がある。
この章の小まとめ 1.2500g未満の低出生体重児の割合は、この約10     年間では大きな変動はない。 2.1500g未満の極低出生体重児や10000g未満     の超低出生体重児の割合も、この約10年間では       大きな変動はない。 3.平成22年から富士市の低出生体重児の割合が     増加しているかどうかは、今後の集計の結果を     待つ必要がある。
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次のお話
1.定義と疫学
2.原因と予後
3.疾病と頻度
次のお話 1.定義と疫学 2.原因と予後 3.疾病と頻度
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低出生体重児が増加する原因
 理論上の2大原因
 1.早産児の増加   …早産であるほど児は低出生体重
 2.SGA*児の増加  …正期産児でも低出生体重が増加
				*:Small for Gastational Age
 社会的な原因
 ・出産年齢の上昇
 ・妊娠中の栄養摂取量の減少
 ・生殖補助技術による妊孕率の増加
 ・帝王切開率の上昇
低出生体重児が増加する原因 理論上の2大原因  1.早産児の増加 …早産であるほど児は低出生体重  2.SGA*児の増加 …正期産児でも低出生体重が増加 *:Small for Gastational Age 社会的な原因  ・出産年齢の上昇  ・妊娠中の栄養摂取量の減少  ・生殖補助技術による妊孕率の増加  ・帝王切開率の上昇
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早産の危険因子
 感染
   性器感染症、細菌性膣炎、絨毛膜羊膜炎、尿路感染症、
   歯周病、性感染症、その他の全身感染症
 母体合併症		  
   妊娠37週未満の前期破水、妊娠高血圧症候群、
   前置胎盤、多胎妊娠、絨毛膜下血腫、羊水過多、
   子宮頚管無力症、子宮頚管短縮、子宮形態異常、
   妊娠中の体重増加不良、原因不明の性器出血
 母体既往症
   早産(特に妊娠中期の早産)の既往、前期破水の既往
 その他
   胎児機能不全、母体の喫煙、母体のアルコール摂取、
   若年(17歳未満)または高齢(36歳以上)の妊婦、
   母体のやせ、経済的弱者
早産の危険因子 感染    性器感染症、細菌性膣炎、絨毛膜羊膜炎、尿路感染症、    歯周病、性感染症、その他の全身感染症 母体合併症       妊娠37週未満の前期破水、妊娠高血圧症候群、    前置胎盤、多胎妊娠、絨毛膜下血腫、羊水過多、    子宮頚管無力症、子宮頚管短縮、子宮形態異常、    妊娠中の体重増加不良、原因不明の性器出血 母体既往症    早産(特に妊娠中期の早産)の既往、前期破水の既往 その他    胎児機能不全、母体の喫煙、母体のアルコール摂取、    若年(17歳未満)または高齢(36歳以上)の妊婦、    母体のやせ、経済的弱者
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妊婦の喫煙と早産・低出生体重児
 喫煙妊婦は、喫煙しない妊婦と較べて、
 ・早産率は、1.4~1.5倍。
 ・児の出生体重は、平均200g軽い。
 ・2500g未満の低出生体重児を出産する率は、2倍。
 妊娠3~4か月までに禁煙すれば、低出生体重児を出産する頻度は喫煙しない妊婦と変わらなくなる。
 両親とも喫煙していると、乳児突然死症候群(SIDS)を起こす率は、4.7倍。
妊婦の喫煙と早産・低出生体重児 喫煙妊婦は、喫煙しない妊婦と較べて、  ・早産率は、1.4~1.5倍。  ・児の出生体重は、平均200g軽い。  ・2500g未満の低出生体重児を出産する率は、2倍。 妊娠3~4か月までに禁煙すれば、低出生体重児を出産する頻度は喫煙しない妊婦と変わらなくなる。 両親とも喫煙していると、乳児突然死症候群(SIDS)を起こす率は、4.7倍。
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SGA(Small for Gastational Age)の児 ①
 SGAの定義;出生時の体重・身長ともに在胎期間別出生時体格標準値*の10パーセンタイルを下回る場合。  ただし、-2.0SDを下回る場合をいうこともある。
      * http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_100924.pdf
 SGAの原因;
 ①胎盤・臍帯(33%);	臍帯付着異常、胎盤血管腫、胎盤梗塞、
				胎盤機能不全、臍帯血管異常
 ②母体(30%);		低栄養、高地在住、妊娠高血圧症候群、
				心疾患、呼吸器疾患、薬剤、麻薬、
				アルコール、喫煙
 ③胎児(23%);		多胎、染色体異常、奇形症候群、
				胎児感染症、先天性代謝異常
 ④不明(14%)
SGA(Small for Gastational Age)の児 ① SGAの定義;出生時の体重・身長ともに在胎期間別出生時体格標準値*の10パーセンタイルを下回る場合。  ただし、-2.0SDを下回る場合をいうこともある。       * http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_100924.pdf SGAの原因;  ①胎盤・臍帯(33%); 臍帯付着異常、胎盤血管腫、胎盤梗塞、 胎盤機能不全、臍帯血管異常  ②母体(30%); 低栄養、高地在住、妊娠高血圧症候群、 心疾患、呼吸器疾患、薬剤、麻薬、 アルコール、喫煙  ③胎児(23%); 多胎、染色体異常、奇形症候群、 胎児感染症、先天性代謝異常  ④不明(14%)
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SGA(Small for Gastational Age)の児 ②
 SGAの頻度;
 入院新生児のうち、
 正期産児の5割弱、
 早産児の5割強、
 超早産児の9割弱。
 SGAの児に起こり うる問題;
 ①低身長
 ②発達障害
 ③脳性麻痺
 ④メタボリック症候群
SGA(Small for Gastational Age)の児 ② SGAの頻度;  入院新生児のうち、  正期産児の5割弱、  早産児の5割強、  超早産児の9割弱。 SGAの児に起こり うる問題;  ①低身長  ②発達障害  ③脳性麻痺  ④メタボリック症候群
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SGA(Small for Gastational Age)の児 ③
 SGAの児の身長の経過;
 ・SGAの児が成人になったときの平均身長は、-1SD。
 ・典型的には、1歳からcatch-up現象が始まり、2~4歳
  までcatch-upは続く。 
 ・最終的には、32週以上または1000g以上で出生した
  児の90%、それ以外の児の70%は、3歳までに-2SD
  以上の身長に達する。
 SGA性低身長症;
 ・定義;以下の3つを全て満たす。①SGA児
  ②出生時の体重または身長が週数相当の-2SD未満
  ③暦年齢2歳までに身長が-2SD以上にcatch-upせず
 ・成長ホルモン治療の開始基準;以下の3つを全て満たす
  ①暦年齢が3歳以上
  ②身長が-2.5SD未満
  ③身長の成長率が標準未満
。
SGA(Small for Gastational Age)の児 ③ SGAの児の身長の経過;  ・SGAの児が成人になったときの平均身長は、-1SD。  ・典型的には、1歳からcatch-up現象が始まり、2~4歳   までcatch-upは続く。   ・最終的には、32週以上または1000g以上で出生した   児の90%、それ以外の児の70%は、3歳までに-2SD   以上の身長に達する。 SGA性低身長症;  ・定義;以下の3つを全て満たす。①SGA児   ②出生時の体重または身長が週数相当の-2SD未満   ③暦年齢2歳までに身長が-2SD以上にcatch-upせず  ・成長ホルモン治療の開始基準;以下の3つを全て満たす   ①暦年齢が3歳以上   ②身長が-2.5SD未満   ③身長の成長率が標準未満 。
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SGA(Small for Gastational Age)の児 ④
 SGAの児の脳性麻痺のリスク;
 ・在胎32週以上では、SGA児はAGA児の4~6倍の
  脳性麻痺のリスクがある。
 SGAの児の発達障害のリスク;
 ・出生時の低体重・低身長・小頭囲が、発達障害の発症と 
  相関する。
 ・身長や頭囲のcatch-upが見られないSGA児が、発達
  障害のリスクが高い。
 SGAの児のメタボリック症候群のリスク;
 ・SGAの児はメタボリック症候群の発症リスクが高い。
 ・幼児期・小児期の急激な体重増加は、肥満や高血圧の
  リスクになる。
 ・その肥満のリスクは、乳児期の母乳栄養で予防できる
  可能性がある。
 
SGA(Small for Gastational Age)の児 ④ SGAの児の脳性麻痺のリスク;  ・在胎32週以上では、SGA児はAGA児の4~6倍の   脳性麻痺のリスクがある。 SGAの児の発達障害のリスク;  ・出生時の低体重・低身長・小頭囲が、発達障害の発症と    相関する。  ・身長や頭囲のcatch-upが見られないSGA児が、発達   障害のリスクが高い。 SGAの児のメタボリック症候群のリスク;  ・SGAの児はメタボリック症候群の発症リスクが高い。  ・幼児期・小児期の急激な体重増加は、肥満や高血圧の   リスクになる。  ・その肥満のリスクは、乳児期の母乳栄養で予防できる   可能性がある。  
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低出生体重児が10%タイルを超える月齢
低出生体重児が10%タイルを超える月齢
Страница №22
極低出生体重児の発育曲線 例;男児体重
極低出生体重児の発育曲線 例;男児体重
Страница №23
極低出生体重児の発育曲線 例;女児身長
極低出生体重児の発育曲線 例;女児身長
Страница №24
後期早産(Late Preterm)児
 在胎34週0日〜36週6日に出生した児。
 正期産児に較べて、
 ・出生直後には、呼吸障害、黄疸、哺乳不良のリスクが
  高い。
 ・乳児期には、母体からもらう移行抗体の量が少ない
  ので、ウイルス性・細菌性の感染症のリスクが高い。
 ・乳幼児期には、脳性麻痺や発達遅滞のリスクが高い。
 ・学童期には、学校教育での問題が起こるリスクが高い。
後期早産(Late Preterm)児 在胎34週0日〜36週6日に出生した児。 正期産児に較べて、  ・出生直後には、呼吸障害、黄疸、哺乳不良のリスクが   高い。  ・乳児期には、母体からもらう移行抗体の量が少ない   ので、ウイルス性・細菌性の感染症のリスクが高い。  ・乳幼児期には、脳性麻痺や発達遅滞のリスクが高い。  ・学童期には、学校教育での問題が起こるリスクが高い。
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子宮外発育遅延
 定義;退院時の体重や身長、頭囲が、そのときの
  修正週数における10パーセンタイル以下の場合。
 子宮外発育遅延に関連する因子;
 ・在胎週数が短い。
 ・SGA。
 ・出生体重に復帰する日齢が遅い。
 ・経腸栄養の開始が遅れる。
 ・経腸栄養がフルに達する日齢が遅い。
 ・修正36週の時点で酸素投与を要する。
 子宮外発育遅延の問題;
 ・その後の神経学的な予後や発育・発達と関連。
 ・NICU入院中の体重増加が18か月時の発達に関与。
 ・NICU入院中の母乳摂取量が30か月時の発達に関与。
子宮外発育遅延 定義;退院時の体重や身長、頭囲が、そのときの   修正週数における10パーセンタイル以下の場合。 子宮外発育遅延に関連する因子;  ・在胎週数が短い。  ・SGA。  ・出生体重に復帰する日齢が遅い。  ・経腸栄養の開始が遅れる。  ・経腸栄養がフルに達する日齢が遅い。  ・修正36週の時点で酸素投与を要する。 子宮外発育遅延の問題;  ・その後の神経学的な予後や発育・発達と関連。  ・NICU入院中の体重増加が18か月時の発達に関与。  ・NICU入院中の母乳摂取量が30か月時の発達に関与。
Страница №26
子宮外発育遅延の頻度
子宮外発育遅延の頻度
Страница №27
NICU入院中の体重増加と18か月時の発達
NICU入院中の体重増加と18か月時の発達
Страница №28
低出生体重児の運動発達指数の獲得時期
低出生体重児の運動発達指数の獲得時期
Страница №29
3歳時の総合発達評価の判定基準
 異常;以下の3つのいずれかに該当
 ①自立歩行が不可能な脳性麻痺
 ②両眼失明
 ③精神発達遅滞(DQの2項目<70+1項目<80)
 境界;以下の3つのいずれかに該当
 ①自立歩行が可能な脳性麻痺
 ②片眼失明
 ③精神発達遅滞(DQの1項目<70+1項目<80
             または3項目<80)
 正常;上記以外
※ DQ項目;遠城寺式の「対人関係」 「発語」 「言語理解」
3歳時の総合発達評価の判定基準 異常;以下の3つのいずれかに該当  ①自立歩行が不可能な脳性麻痺  ②両眼失明  ③精神発達遅滞(DQの2項目<70+1項目<80) 境界;以下の3つのいずれかに該当  ①自立歩行が可能な脳性麻痺  ②片眼失明  ③精神発達遅滞(DQの1項目<70+1項目<80              または3項目<80) 正常;上記以外 ※ DQ項目;遠城寺式の「対人関係」 「発語」 「言語理解」
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超低出生体重児の3歳時での予後の推移①
超低出生体重児の3歳時での予後の推移①
Страница №31
超低出生体重児の3歳時での予後の推移②
超低出生体重児の3歳時での予後の推移②
Страница №32
超低出生体重児の3歳時での予後の推移③
超低出生体重児の3歳時での予後の推移③
Страница №33
超低出生体重児の3・6・9歳での予後①
超低出生体重児の3・6・9歳での予後①
Страница №34
超低出生体重児の3・6・9歳での予後②
超低出生体重児の3・6・9歳での予後②
Страница №35
超低出生体重児の3・6・9歳での予後③
超低出生体重児の3・6・9歳での予後③
Страница №36
超低出生体重児の3・6・9歳での予後④
超低出生体重児の3・6・9歳での予後④
Страница №37
超低出生体重児の6・9歳での就学状況
超低出生体重児の6・9歳での就学状況
Страница №38
運動発達の6歳から9歳への推移
運動発達の6歳から9歳への推移
Страница №39
精神発達の6歳から9歳への推移
精神発達の6歳から9歳への推移
Страница №40
学齢期の健診での調査
 出生体重のSD値が小さいほど、不注意、多動性、
  衝動性という特徴がより強く現れる傾向にある。
 ・このような行動問題は、兄弟の人数などの家庭環境
  によって軽減される可能性がある。
 ・精神発達遅滞のある児の家庭では、物や経験を提供・
  整備する環境に困難さがある。
 ・学習障害のある児の家庭では、生活習慣・しつけを
  教える環境に困難さがある。
 慢性肺疾患(CLD)だった超早産児は、学齢期になっても
  末梢気道に閉塞性障害が残っている。
学齢期の健診での調査 出生体重のSD値が小さいほど、不注意、多動性、   衝動性という特徴がより強く現れる傾向にある。  ・このような行動問題は、兄弟の人数などの家庭環境   によって軽減される可能性がある。  ・精神発達遅滞のある児の家庭では、物や経験を提供・   整備する環境に困難さがある。  ・学習障害のある児の家庭では、生活習慣・しつけを   教える環境に困難さがある。 慢性肺疾患(CLD)だった超早産児は、学齢期になっても   末梢気道に閉塞性障害が残っている。
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この章の小まとめ
1.早産児・低出生体重児が生まれる原因は、大きく
    分けて、医学・医療の進歩と社会環境の変化の
    2つの要素がある。
2.早産であるほど、低出生体重であるほど、児の
    精神運動発達のハンディのリスクは大きくなるが、
    こどもにはcatch-upしていく力がある。
3.早産児・低出生体重児のcatch-upの原動力は、
    適切な栄養摂取と家庭環境である。
この章の小まとめ 1.早産児・低出生体重児が生まれる原因は、大きく     分けて、医学・医療の進歩と社会環境の変化の     2つの要素がある。 2.早産であるほど、低出生体重であるほど、児の     精神運動発達のハンディのリスクは大きくなるが、     こどもにはcatch-upしていく力がある。 3.早産児・低出生体重児のcatch-upの原動力は、     適切な栄養摂取と家庭環境である。
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最後のお話
1.定義と疫学
2.原因と予後
3.疾病と注意
最後のお話 1.定義と疫学 2.原因と予後 3.疾病と注意
Страница №43
慢性肺疾患(Chronic Lung Disease;CLD)
 定義;
 先天奇形を除く肺の異常により、酸素投与を必要とする
 ような呼吸窮迫状態が、新生児期に始まり日齢28を
 超えて続くもの。
 原因;
 ①絨毛膜羊膜炎などの子宮内の感染症
 ②サーファクタント欠乏の無気肺への人工換気
 ③上記①②から起こる白血球、貪食細胞等の活性化や
  炎症性メディエータの亢進による未熟な肺への損傷
 問題点;CLDの児は、
 ・NICUでの挿管・入院の期間が長くなる。
 ・在宅酸素療法となる率が高い。
 ・呼吸器感染症や喘息発作を繰り返し頻繁に入院する。
 ・精神発達遅滞・脳性麻痺のリスクが高い。
慢性肺疾患(Chronic Lung Disease;CLD) 定義;  先天奇形を除く肺の異常により、酸素投与を必要とする  ような呼吸窮迫状態が、新生児期に始まり日齢28を  超えて続くもの。 原因;  ①絨毛膜羊膜炎などの子宮内の感染症  ②サーファクタント欠乏の無気肺への人工換気  ③上記①②から起こる白血球、貪食細胞等の活性化や   炎症性メディエータの亢進による未熟な肺への損傷 問題点;CLDの児は、  ・NICUでの挿管・入院の期間が長くなる。  ・在宅酸素療法となる率が高い。  ・呼吸器感染症や喘息発作を繰り返し頻繁に入院する。  ・精神発達遅滞・脳性麻痺のリスクが高い。
Страница №44
出生体重別の日齢28でのCLDの発症率
出生体重別の日齢28でのCLDの発症率
Страница №45
在胎週数別の日齢28でのCLDの発症率
在胎週数別の日齢28でのCLDの発症率
Страница №46
出生体重別の在宅酸素療法の頻度
出生体重別の在宅酸素療法の頻度
Страница №47
在胎週数別の在宅酸素療法の頻度
在胎週数別の在宅酸素療法の頻度
Страница №48
肺炎、呼吸障害、心不全の早期発見
 多呼吸が呼吸困難症状の中で、最も鋭敏で客観的
 ・普段から、その子の調子が良いときの1分間の呼吸数
  を機嫌のよいときに計測して、知っておく。
 多呼吸(異常に多い(速い)呼吸のこと)の目安;
 ・年齢によって、異なる。
肺炎、呼吸障害、心不全の早期発見 多呼吸が呼吸困難症状の中で、最も鋭敏で客観的  ・普段から、その子の調子が良いときの1分間の呼吸数   を機嫌のよいときに計測して、知っておく。 多呼吸(異常に多い(速い)呼吸のこと)の目安;  ・年齢によって、異なる。
Страница №49
脳室内出血(IVH)
 定義;
 側脳室周囲の上衣下胚層血管からの出血。
 原因;
 低酸素状態や循環不全による虚血後の再還流の際に、
 鋭角に走行し脆弱な上衣下胚層の血管が破綻しやすい
 ため。
 問題点;IVHの児は、
 ・側脳室の拡大を伴わないGrade IIまでの児は、後遺症は
  ほとんどない。
 ・Grade IIIで水頭症に対するV-Pシャント(髄液を腹腔に
  逃がすため側脳室と腹腔を管でつなぐ)手術を受けた児
  では、ときに脳性麻痺、軽度精神発達遅滞、てんかん。
 ・脳実質内にも出血が広がったGrade IVの児では、脳性
  麻痺や精神発達遅滞が重度になることが多い。
脳室内出血(IVH) 定義;  側脳室周囲の上衣下胚層血管からの出血。 原因;  低酸素状態や循環不全による虚血後の再還流の際に、  鋭角に走行し脆弱な上衣下胚層の血管が破綻しやすい  ため。 問題点;IVHの児は、  ・側脳室の拡大を伴わないGrade IIまでの児は、後遺症は   ほとんどない。  ・Grade IIIで水頭症に対するV-Pシャント(髄液を腹腔に   逃がすため側脳室と腹腔を管でつなぐ)手術を受けた児   では、ときに脳性麻痺、軽度精神発達遅滞、てんかん。  ・脳実質内にも出血が広がったGrade IVの児では、脳性   麻痺や精神発達遅滞が重度になることが多い。
Страница №50
出生体重別の脳室内出血の頻度
出生体重別の脳室内出血の頻度
Страница №51
在胎週数別の脳内出血の頻度
在胎週数別の脳内出血の頻度
Страница №52
脳室周囲白質軟化症(PVL)
 定義;
 側脳室周囲の白質(神経線維が多く走行している部分)
 に軟化(組織の壊死)が起こること。
 原因;
 側脳室周囲の白質は、脳動脈の還流の境界領域のため
 循環障害が起こりやすく、これが原因といわれている。
 問題点;PVLの児は、
 ・上肢より下肢に程度の強い脳性麻痺になりやすい。
 ・精神発達遅滞は軽度であることが多い。
 ・重症例では、視力障害、てんかん、重度の精神発達
  遅滞を伴うことがある。
脳室周囲白質軟化症(PVL) 定義;  側脳室周囲の白質(神経線維が多く走行している部分)  に軟化(組織の壊死)が起こること。 原因;  側脳室周囲の白質は、脳動脈の還流の境界領域のため  循環障害が起こりやすく、これが原因といわれている。 問題点;PVLの児は、  ・上肢より下肢に程度の強い脳性麻痺になりやすい。  ・精神発達遅滞は軽度であることが多い。  ・重症例では、視力障害、てんかん、重度の精神発達   遅滞を伴うことがある。
Страница №53
IVHとPVL,水頭症
IVHとPVL,水頭症
Страница №54
出生体重別の脳室周囲白質軟化症の頻度
出生体重別の脳室周囲白質軟化症の頻度
Страница №55
在胎週数別の脳室周囲白質軟化症の頻度
在胎週数別の脳室周囲白質軟化症の頻度
Страница №56
未熟(児)網膜症
 早産児の網膜の血管は、網膜の周辺まで生えきっていない。
 出生後、様々な原因で、網膜の血管の伸び方がうまくいかず、増殖性変化、出血、網膜の牽引、網膜剥離、瘢痕形成などを起こし、視力障害の原因になることがある。
 一方、血管の増殖性変化が、自然に正常化する(自然寛解)こともある。
 増殖性変化(I型3期の中期)の進行や急に網膜剥離になるタイプ(II型)は、光凝固や冷凍凝固術を行う(生後10〜12週頃、修正在胎週数32〜36週頃)。なお、これらの凝固術は、児の負担が大きい。
 網膜剥離を起こした場合は、硝子体手術などを行う。
未熟(児)網膜症 早産児の網膜の血管は、網膜の周辺まで生えきっていない。 出生後、様々な原因で、網膜の血管の伸び方がうまくいかず、増殖性変化、出血、網膜の牽引、網膜剥離、瘢痕形成などを起こし、視力障害の原因になることがある。 一方、血管の増殖性変化が、自然に正常化する(自然寛解)こともある。 増殖性変化(I型3期の中期)の進行や急に網膜剥離になるタイプ(II型)は、光凝固や冷凍凝固術を行う(生後10〜12週頃、修正在胎週数32〜36週頃)。なお、これらの凝固術は、児の負担が大きい。 網膜剥離を起こした場合は、硝子体手術などを行う。
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未熟網膜症の分類
未熟網膜症の分類
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出生体重別の未熟網膜症の治療の頻度
出生体重別の未熟網膜症の治療の頻度
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在胎週数別の未熟網膜症の治療の頻度
在胎週数別の未熟網膜症の治療の頻度
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鼠径(そけい)ヘルニアと臍(さい)ヘルニア
 どちらもに早産児に多い。
 ・鼠径ヘルニアは750g未満の児の40%、750〜999g
  の児の27%、1000〜1249gの児の17%。
 ヘルニアの中身;
 ・鼠径ヘルニアは小腸が多いが、女児では卵巣も。
 ・臍ヘルニアは小腸。
 鼠径ヘルニア嵌頓
 ・ヘルニアの中身が、ヘルニアの袋から元の位置に戻ら
  なくなること。臍ヘルニアには嵌頓はまずない。
 ・鼠径ヘルニア嵌頓の症状は、不機嫌に泣く、ヘルニア
  部位がふだんより硬く腫れて触ると痛がる、嘔吐。
 治療;
 ・鼠径ヘルニアには自然治癒がないので、手術。
 ・臍ヘルニアは、1歳までに90%が自然治癒。2歳で
  治らなければ手術。
鼠径(そけい)ヘルニアと臍(さい)ヘルニア どちらもに早産児に多い。  ・鼠径ヘルニアは750g未満の児の40%、750〜999g   の児の27%、1000〜1249gの児の17%。 ヘルニアの中身;  ・鼠径ヘルニアは小腸が多いが、女児では卵巣も。  ・臍ヘルニアは小腸。 鼠径ヘルニア嵌頓  ・ヘルニアの中身が、ヘルニアの袋から元の位置に戻ら   なくなること。臍ヘルニアには嵌頓はまずない。  ・鼠径ヘルニア嵌頓の症状は、不機嫌に泣く、ヘルニア   部位がふだんより硬く腫れて触ると痛がる、嘔吐。 治療;  ・鼠径ヘルニアには自然治癒がないので、手術。  ・臍ヘルニアは、1歳までに90%が自然治癒。2歳で   治らなければ手術。
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定期的に外来で薬の投与をする疾患①
 未熟児骨減少症(未熟児代謝性骨疾患、未熟児くる病)
 ・胎児期のカルシウム、リン、ビタミンDの蓄積量が少
  ないため。
 ・治療は、それらの内服や母乳添加用粉末による補充。
  日光浴もビタミンDの活性化のためには重要。
 ・血液検査や尿検査、手首の骨のレントゲン写真で、内服
  の終了を決定。
 未熟児貧血(鉄欠乏性貧血)
 ・胎児期の鉄の蓄積量が少ないためや、母親の鉄欠乏
  性貧血のため。
 ・治療は、鉄剤の内服による補充。
 ・血液検査で内服の終了を決定。
定期的に外来で薬の投与をする疾患① 未熟児骨減少症(未熟児代謝性骨疾患、未熟児くる病)  ・胎児期のカルシウム、リン、ビタミンDの蓄積量が少   ないため。  ・治療は、それらの内服や母乳添加用粉末による補充。   日光浴もビタミンDの活性化のためには重要。  ・血液検査や尿検査、手首の骨のレントゲン写真で、内服   の終了を決定。 未熟児貧血(鉄欠乏性貧血)  ・胎児期の鉄の蓄積量が少ないためや、母親の鉄欠乏   性貧血のため。  ・治療は、鉄剤の内服による補充。  ・血液検査で内服の終了を決定。
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定期的に外来で薬の投与をする疾患②
 RSウイルス感染症の予防
 ・RSウイルス感染症は、低出生体重児や早産児のみ
  ならず、全ての乳児にとって入院の最大の原因となる
  呼吸器感染症。
 ・特に低出生体重児や早産児では重症になる。
 ・現時点ではRSウイルスのワクチンはなく、RSウイルス
  に有効な抗ウイルス薬もない。
 ・感染予防は、遺伝子組み換え技術で献血に依らずに
  合成されたRSウイルスに対する抗体(シナジス®)を
  4週間に1回外来で筋肉注射する。
 ・RSウイルス感染症の流行期である9〜3月に投与。
 ・シナジスは、ワクチンではないのでワクチンと同日に
  投与可能、ワクチンとの間隔の考慮も不要。
定期的に外来で薬の投与をする疾患② RSウイルス感染症の予防  ・RSウイルス感染症は、低出生体重児や早産児のみ   ならず、全ての乳児にとって入院の最大の原因となる   呼吸器感染症。  ・特に低出生体重児や早産児では重症になる。  ・現時点ではRSウイルスのワクチンはなく、RSウイルス   に有効な抗ウイルス薬もない。  ・感染予防は、遺伝子組み換え技術で献血に依らずに   合成されたRSウイルスに対する抗体(シナジス®)を   4週間に1回外来で筋肉注射する。  ・RSウイルス感染症の流行期である9〜3月に投与。  ・シナジスは、ワクチンではないのでワクチンと同日に   投与可能、ワクチンとの間隔の考慮も不要。
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シナジスの適応
 RSウイルス感染流行初期1)において
 ・在胎期間28週以下の早産で、12か月齢以下の
  新生児及び乳児。
 ・在胎期間29週〜35週の早産で、6か月齢以下の
  新生児及び乳児。
 ・過去6か月以内に気管支肺異形成症(BPD)2)の治療を
  受けた24か月齢以下の新生児、乳児及び幼児。
 ・24か月齢以下の血行動態に異常のある3)先天性
  心疾患の新生児、乳児及び幼児。
   1):毎年9月頃を流行初期とすることが多い。
   2):慢性肺疾患(CLD)とほぼ同義。
   3):手術で血行動態が正常化したら異常なしとなる。
シナジスの適応 RSウイルス感染流行初期1)において  ・在胎期間28週以下の早産で、12か月齢以下の   新生児及び乳児。  ・在胎期間29週〜35週の早産で、6か月齢以下の   新生児及び乳児。  ・過去6か月以内に気管支肺異形成症(BPD)2)の治療を   受けた24か月齢以下の新生児、乳児及び幼児。  ・24か月齢以下の血行動態に異常のある3)先天性   心疾患の新生児、乳児及び幼児。    1):毎年9月頃を流行初期とすることが多い。    2):慢性肺疾患(CLD)とほぼ同義。    3):手術で血行動態が正常化したら異常なしとなる。
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早産児・低出生体重児と予防接種
◆ 早産児・低出生体重児は、あらゆる感染症が重症化しやすい。
◆ 特に百日咳、インフルエンザ、ロタウイルス性胃腸炎は、重症化や
  合併症でたいてい入院するので、ワクチン接種が必要。
◆ 早産児・低出生体重児の予防接種時期は、修正月齢ではなく、
  出生日からの月齢(暦月齢)に行う。
◆ 同時接種も安全であるが、特に先天性心疾患のハンディのある児
  では、その主治医の意見に従う。
◆ 予防接種に際して、NICUでの輸血・免疫グロブリン投与や外来で
  投与中の薬剤が問題となることは、ほとんどない。
◆ 全身麻酔での予定手術がある場合は、ワクチンの可否を主治医
  に確認した方が良い。
◆ 早産児・低出生体重児の家族のワクチン接種や、家族からの接触
  感染・飛沫感染の予防も極めて重要である。
早産児・低出生体重児と予防接種 ◆ 早産児・低出生体重児は、あらゆる感染症が重症化しやすい。 ◆ 特に百日咳、インフルエンザ、ロタウイルス性胃腸炎は、重症化や   合併症でたいてい入院するので、ワクチン接種が必要。 ◆ 早産児・低出生体重児の予防接種時期は、修正月齢ではなく、   出生日からの月齢(暦月齢)に行う。 ◆ 同時接種も安全であるが、特に先天性心疾患のハンディのある児   では、その主治医の意見に従う。 ◆ 予防接種に際して、NICUでの輸血・免疫グロブリン投与や外来で   投与中の薬剤が問題となることは、ほとんどない。 ◆ 全身麻酔での予定手術がある場合は、ワクチンの可否を主治医   に確認した方が良い。 ◆ 早産児・低出生体重児の家族のワクチン接種や、家族からの接触   感染・飛沫感染の予防も極めて重要である。
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この章の小まとめ
1.こどもが小さな大人でないのと同様に、早産児・
    低出生体重児は単に小さな赤ちゃんではなく、
    特有の疾患と弱さがある。
2.早産児・低出生体重児に特有な疾患は、こどもの
    発育発達により自然に治癒していくものが多い。
3.しばらくの間、特有な弱さを持つ早産児・低出生
    体重児であっても、家族や医療者の注意観察や
    環境整備で守ることができる。
この章の小まとめ 1.こどもが小さな大人でないのと同様に、早産児・     低出生体重児は単に小さな赤ちゃんではなく、     特有の疾患と弱さがある。 2.早産児・低出生体重児に特有な疾患は、こどもの     発育発達により自然に治癒していくものが多い。 3.しばらくの間、特有な弱さを持つ早産児・低出生     体重児であっても、家族や医療者の注意観察や     環境整備で守ることができる。